最終更新日:2022/01/31
結婚式の目玉となるイベントのひとつに「ケーキ入刀」がありますよね。
ふたりのこだわりも存分に盛り込めるウエディングケーキだからこそ、デザインにも味にもこだわってみませんか?
ウエディングケーキの選び方や種類を、素敵な演出とあわせて解説していきます。
ウエディングケーキの意味や役割とは?
結婚式の定番であるウエディングケーキですが、その歴史は19世紀にまでさかのぼります。
当時、砂糖は非常に希少価値が高く富の象徴とされていました。
結婚という大きなイベントで、富の象徴であるウエディングケーキを用意することはその後の生活への祈りが込められていたのでしょう。
現在のような、何段も重ねた豪華なウエディングケーキが注目を集めたきっかけは、イギリスのヴィクトリア女王のご成婚と言われています。
挙式で三段重ねのウエディングケーキがご用意されたことによって、現代日本の結婚式でも定番となった華やかなウエディングケーキが広がっていったのです。
日本では「派手婚」ブームが起きたこともきっかけとなり、デザイン性の高い派手なウエディングケーキが増えていきました。
シンプルな定番ケーキだけでなく、ふたりの好みや理想をつめこんだケーキを用意することで、より自分たちらしい結婚式を実現できるでしょう。
ウエディングケーキの選び方
ウエディングケーキは、オーダー時にデザインや予算を確認するため、あらかじめケーキのデザインなどを決めておかなければいけません。
第一歩としてまずは、ケーキの種類を決めましょう。
ウエディングケーキには生ケーキとイミテーションケーキがあり「カットしたケーキをゲストに振る舞いたいかどうか」で選んでいきます。
ゲストにケーキを楽しんでもらうなら生ケーキとなりますが、その中にもさらにオーダーするか、手作りするかという選択肢があります。
そしてオーダーの際にも、結婚式場の専属パティシエに頼む方法と、外部業者に頼む方法があります。
外部業者に頼むと、予算やデザインについてより柔軟に対応してもらえる可能性があるのが魅力です。
一方で、式場までの配達が難しいケースもあるためその点はあらかじめ確認しておきましょう。
サイズやデザインによっても手作りできるかどうかの判断ができるでしょうから、おおまかなデザインを考えながら絞り込んでいくとよいでしょう。
続いて、予算を決めた上で選んでいくという方法もあります。
ゲスト1人あたりの生ケーキの予算は、だいたい1,000円~2,000円が目安になるとされています。
あくまで目安ではありますが、予算との兼ね合いで選んでいくとよいでしょう。
ウエディングケーキの種類
ウエディングケーキには、さまざまな種類があります。
よくイメージされるのは、やはり「ホワイトケーキ」と呼ばれる生クリームがふんだんに使われたケーキではないでしょうか。
ケーキの定番というイメージが根付いていることから、選ぶカップルも少なくありません。
真っ白のケーキだからこそ、装飾が映えるのもホワイトケーキの魅力。
金箔や鮮やかな色味のソースを飾ったり、二人の思い出をかたどったチョコレートや砂糖菓子を添えたりしたときも、視線を集めてくれるでしょう。
クリームがたっぷりのホワイトケーキに対して、スポンジ生地が見えているケーキを「ネイキッドケーキ」と言います。
挟み込んだクリームとスポンジの層が見えて、ミルフィーユのような断面を楽しめます。
挟むクリームのカラーや盛り方にこだわれば、特別感のあるケーキになるでしょう。
さらに、旬のフルーツをどっさり使ったり、チョコレートたっぷりの濃厚な味わいにしたり、シュークリームや小ぶりなパンケーキを使ったり……。
アイディア次第で、ユニークなウエディングケーキが実現しますよ。
ウエディングケーキの演出
ウエディングケーキの定番の演出と言えば、やはりケーキ入刀でしょう。
夫婦としてはじめての共同作業という意味があることから、やはり結婚式で行いたいと憧れる人も多い演出です。
入刀の瞬間はシャッターチャンスとしても親しまれています。
続いてウエディングケーキを二人でお互いに食べさせ合う「ファーストバイト」も、定番の演出と言えるでしょう。
ファーストバイトには「奥さんに食べるものについて苦労させない」、「旦那さんに美味しい料理を作ってあげる」といった意味合いもあります。
大きな一口をとって、豪快にかぶりつく……というもユニークな演出となり盛り上がりますよ。
そのためにフォークやスプーンではなくしゃもじを用意することもありますので、小道具にもこだわりながら演出を考えてみましょう。
また、近年注目を集めている演出が「カラードリップ」です。
ウエディングケーキの上から新郎新婦揃ってソースをかけることで、仕上げをする演出です。
ウエディングケーキが色づいていくさまがは非常に印象的で、こちらもシャッターチャンスとなるでしょう。
このように「この演出をやってみたい!」という希望からウエディングケーキを選んでみるのもいいかもしれません。
まとめ
華やかなウエディングケーキは、見て楽しむことも食べて楽しむこともできる結婚式の定番です。
用意にあたっては、生ケーキにするのかイミテーションケーキにするのか、ケーキのデザインは、予算はと決めるべきことはたくさんあります。
演出も含めて、自分たちらしさにこだわれるポイントですから理想を考えてみてくださいね。
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。