最終更新日:2021/09/06
婚約指輪と結婚指輪どちらも用意した場合、それぞれの役割の違いが理解できるでしょうか?
特に婚約指輪は、結婚指輪に比べてつけられる期間が限られるためいつつけるべきか悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は「婚約指輪をつけはじめるタイミング」に注目して解説していきます。
婚約指輪は結婚前につける指輪?
婚約指輪とは、その名の通り婚約を約束する意味を込めて贈られる指輪です。
結婚後には、多くの場合結婚指輪をつけることになります。
そのため婚約から結婚までの期間が短い場合「せっかくもらった婚姻指輪をつけるタイミングがない」ということにもなりかねません。
しかし実際は「婚約指輪は婚約期間中につける」と定められているわけではありません。
細かなルールやマナーもないため、いつ頃からつけるべきか、いつ頃には外すかといった点も含めて一人ひとり自由に決めてよいのです。
仮にきちんと婚約する前であったとしても、婚姻指輪をいただいたならその日からつけはじめたとしても問題ありません。
しかし地域や年代によっては、「婚約指輪をつけるのは、結納の儀式をしてから」とイメージしていることもあります。
その場合、結納前の段階で家族と顔を合わせたときにすでに指輪をしていると「どうして?」と不信感を与えてしまうかもしれません。
そのときには、婚姻指輪は結納から結婚までのあいだにつけるとよいでしょう。
そもそも婚約指輪の役割とは?
婚約指輪は、もともとは婚約を記念して贈られる品物のひとつでした。
古くは、婚約の際主に新郎から新婦へ向けて、さまざまな贈り物を献上していました。
そのうち婚約指輪については、片方が一方的に贈るものではなくお互いに交換するものとして扱われていたのです。
時代の変化とともに婚約や結婚と在り方も変わり、今では婚約のきっかけで着用するもの、特に婚約期間に身につけるものとして考えられるようになっていきました。
現在では、形式ばった意味や役割よりもジュエリーとしての価値が重視され、愛されている傾向にあります。
婚約指輪をつけるベストタイミングとは?
婚約指輪をつけるタイミングについて決まりはありません。
「婚約指輪」という名前から婚約期間中につけるとイメージするかもしれませんが、たとえ結婚後につけたとしても問題はないのです。
婚約指輪をつけるタイミングとしては、正式に婚約した日、指輪をいただいた日やその翌日、次のデートなどから着用しはじめるとよいでしょう。
実家に帰るときや家族に会うときにも婚約指輪をつけていくことで、大切な相手がいることをさりげなく伝えられます。
さらにフォーマルなシーンやドレスアップしたときには、婚約指輪が上質なジュエリーとして輝きを添えてくれます。
結婚後も、婚約指輪を大事なイベントや節目のタイミングで着用するとよいでしょう。
婚約指輪を外しておきたいタイミングもある?
婚約指輪は、シチュエーションによっては外しておいたほうがよいときもあります。
例えば、職場によってはアクセサリー類の規則が厳しく、着用に理解がないこともあるでしょう。
「入籍した人が結構指輪をつけるのはいいけれど、結婚前に婚約指輪をつけるのは……」というような考え方もあります。
その場合、周囲の目を無視して婚約指輪をつけ続ければ悪い印象にもつながりかねませんから、職場の規則にのっとってあらかじめ外しておくことをおすすめします。
もちろん周囲から咎められていなくとも、業務に差し支えがあるのなら外しておくべきです。
婚姻指輪は、立て爪タイプのものや石座の高いものなど、結婚指輪に比べて華やかなデザインが多い傾向にあります。
そのため手を使う仕事では、指輪が書類にひっかかる、パソコン操作の際に気になるなど業務の邪魔になってしまう可能性があるのです。
純度の高いプラチナのように質の高い素材ほど傷や歪みに弱い場合もあり、無理に使い続けると大事な婚約指輪が傷だらけになってしまうかもしれません。
さらに、お通夜やお葬式といった弔事や法要のときにも外しておくと無難です。
故人を偲ぶことが目的である法事の場では、アクセサリー類全般に対して着用は好ましくないと考えられています。
「シンプルな指輪であれば問題ない」と考える人もおり、デザインとの兼ね合いで一概には言えませんが、外しておくほうが無難でしょう。
まとめ
婚約指輪は、その名前の通り婚約期間中につけるものとイメージするかもしれません。
しかし実際は、着用する期間やタイミングについて明確な決まりはなく好きなタイミングでつけても問題ないのです。
ドレスアップするときやフォーマルなシーンでは、婚約指輪をワンポイントに取り入れるコーディネートを考えてみてはいかがでしょうか?
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。