最終更新日:2021/06/28
結婚式の準備をするとき、まず決めたいのは挙式スタイルです。
挙式スタイルによって、利用できる結婚式場も変わるからこそ早い段階で決めておくことが大事なんです。
「どんなスタイルがあるの?」という方のため、今回は挙式スタイルの種類と特徴を解説していきましょう。
挙式スタイルにはどんな種類がある?
挙式スタイルには、大きく分けて4パターンがあります。
◇キリスト教式
◇神前式
◇仏前式
◇人前式
これらのスタイルの中から、自分たちの理想のスタイルを探してみましょう。
ただし注意しなければならないのは「自分たちだけで決めていいわけではない」ということです。
例えば、どちらかの家系、もしくは両家に信仰している宗教がある場合には、トラブルがないようにしなければなりません。
「ご両親が熱心にキリスト教を信仰しているのに、自分たちがやりたいという理由で神前式を選んだ」というような場合には、問題になる可能性があります。
どちらの家も、両親や親せきの意見をよく確認しておきましょう。
さらに、式場についてもきちんと選ぶ必要があります。
すべての式場で、すべての挙式スタイルを自由に実現できるわけではありませんので、「どこの式場ならどんな挙式ができるか」と、式場との兼ね合いを意識しましょう。
キリスト教式の特徴
キリスト教式とは、チャペルで挙げる結婚式のことです。
真っ白なドレスとタキシードを着る、大聖堂のバージンロードを歩く、牧師さんの前で愛を誓う、賛美歌とオルガンが響く……。
「結婚式」と聞いて、こうした場面をイメージする人は多いと思いますが、こうしたスタイルはキリスト教式と言えます。
ブーケトスやフラワーシャワーといった演出を行いたいのであれば、やはりキリスト教式が最適です。
キリスト教式を受け入れている式場は多く、全国に展開されているチャペルはもちろんホテルなどに併設されたチャペルや、ガーデンウエディング、レストランウエディングの会場でも行えることが多い傾向にあります。
ただし、場所によってはキリスト教信者のみの儀式の場とされているところもありますので、注意しましょう。
神前式の特徴
神前式とは、近隣の神社や、二人の思い出がある神社、有名な神社などで行われるスタイルの挙式です。
牧師さんやキリストにではなく、神道の神々に永遠の愛を誓うことになります。
身に着ける正装はウエディングドレスではなく和装を選ぶのが一般的で「豪華な着物を着てみたい」、「かわいいドレスよりも、雅な雰囲気が好き」という人におすすめです。
儀式についても三三九度や玉串礼拝といった、日本に古くから伝わる内容になります。
「チャペルじゃないと、披露宴をあげられないのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、近年では神社での挙式とホテルでの披露宴を両方楽しめるプランもあります。
披露宴ではドレスに着替えてもう一度ゲストの前へ……という変身ができる場合もあるため、やり方次第で非常に自由度の高い挙式を実現できるでしょう。
「この神社で挙げたい!」という思い出や希望があれば、検討してみてください。
ただし、挙式を希望する日が祭礼と被ってしまうと挙げられないこともあるため、事前によく確認するよう注意しましょう。
仏前式の特徴
仏前式とは、寺院などで行われるスタイルの結婚式です。
契りを誓う相手は、仏様やご先祖様になります。
前述のふたつのスタイルに比べて馴染みのない方もいるかもしれませんが、仏前式のスタイルは熱心な仏教徒以外はなかなか経験しないものです。
挙式を挙げる寺院も、新郎新婦のどちらかの家系が檀家でなければいけません。
式にも友人やゲストをたくさん招くのではなく、親族のみで密やかに行われる挙式であることが特徴です。
人前式の特徴
人前式とは、神ではなくゲストに立会人をお願いするという、近年広がってきた比較的新しいスタイルの結婚式です。
ここまでご紹介したスタイルの結婚式は、それぞれの宗派の神へ向けて契りを交わしましたが、人前式では「神」の存在はありません。
ゲスト一人ひとりが、ほかの挙式スタイルでいう「神」の存在に変わって、ふたりが愛を誓うさまを確かに見届けました、と証明する立場になるのです。
人前式では、宗派のしがらみはもちろんのこと、儀式の進め方について正しい、間違っているという基準がありません。
そのため、自由に自分たちらしいスタイルで挙式を行いたい人にとって非常に魅力的なスタイルと言えます。
挙式を挙げる場所や衣装についても特に決まりはありません。
会場の担当者に「人前式での挙式を考えている」と伝えて問題がなければ、ホテルのほかにレストランやカフェ、ガーデンウエディングなどを選んでもよいでしょう。
堅い雰囲気、おごそかな雰囲気よりも、アットホームな空間でわいわい楽しみたいときには特におすすめできます。
まとめ
今回ご紹介したように、結婚式のスタイルには種類があるため、それぞれの違いをよく理解しましょう。
挙式スタイルのイメージが湧くと、理想の結婚式場や演出についてもイメージしやすくなるはずですよ。
二人の意見はもちろん、両親の意見、先輩カップルの意見、ウエディングのプロの意見も参考にしてみてくださいね。
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。