最終更新日:2021/06/01
結婚式にかかる費用というと「会場費」や「料理代」など、大きな金額になりやすいものをイメージするでしょう。
しかし実際は、そのほかにも細々とした費用がかかるものです。
予算オーバーを招かないためにも、まずはどんなときにどんな費用がかかるのかあらかじめ確認しておきましょう。
結婚式場で用意されないものに対する費用
結婚式場では、それぞれの環境にあわせてサービスやプランが展開されています。
式場からの提案に対し、特に意見や要望がなければ問題ないのですが、ときには気になることもあるでしょう。
「外部のサービスを使えばもっと安くなるのに」、「式場の提案するドレスには気に入るものがなかった」
さらに「お母さんが着たウエディングドレスや思い入れのある着物を着たい」ということもあるでしょう。
こうしたときには、式場外のサービスやアイテムを使うことになります。
その際には式場とは別に、ドレスを提供してくれる業者へも費用を支払わなければなりません。
さらに式場へも「ほかの業者から借りているものを持ち込み、保管しておくための料金」として、持ち込み料を支払う必要があります。
身につけるアクセサリーや会場に飾るアイテムなど、さまざまなものに持ち込み料がかかりますが、とりわけドレスは費用が高い傾向にあります。
と言うのも、ドレスは結婚式の主役にもなりうる存在だからこそ、シワやシミ、ほつれといったトラブルがないように丁寧に保管しなければいけません。
式場側も管理に気を使うため、費用が高額になりやすいのです。
衣装にまつわる小物やアクセサリー、ヘアメイク
新郎新婦の身につけるアクセサリーや小物も、ドレスと同様に持ち込み料が必要になります。
さらに直接身につけるカラーシャツやブライダルインナーは、式場側から提案されるときにもほとんどのケースでレンタルはできません。
ドレスに合わせるグローブなども含めて、お肌に身につけるものは基本的に買取になると考えて、あらかじめ費用を確認しておきましょう。
また、当日に行うヘアメイクや着付けの費用も、ドレス代とは別途かかります。
忘れてはならないのが挙式当日だけでなく、前撮りでかかるセット費用です。
前撮りの際には本番と同じように着付けやヘアメイクを行うため、その際にも同様の金額がかかります。
ゲストへのお車代、ホテル代、謝礼
遠方から参列してくれるゲストに対しては、遠いところから来てくれた感謝を示してお車代を準備しましょう。
新幹線や飛行機を使うような距離を移動するゲストを対象に、だいたい片道の料金分くらいを目処に現金を包み、お渡しします。
前日から来てくれるゲストのためには、宿泊先を手配する必要もあるでしょう。
ホテルで行われる挙式ならそのホテルのお部屋をとっておくなど、土地勘のないゲストのためにわかりやすい立地のホテルを手配してください。
さらに、主賓や仲人・媒酌人、受付やスピーチを務めてくれたゲストへは、別途謝礼をお渡しすることもあります。
その際にはお車代のように現金を渡すのではなく引き出物をランクアップするなど、工夫して渡しましょう。
仲のいい友人なら、後日改めてお礼を兼ねた食事会をするなど感謝を示す方法はさまざまありますので、相手との関係も考慮しながら考えてみてください。
自分を磨くための費用
たくさんの写真を撮られ、思い出に残る日だからこそ、結婚式へ向けて自分磨きをする人は多いでしょう。
脱毛、ブライダルエステ、ブライダルネイルといった自分磨きにも費用がかかります。
人によっては「今のままでは体型が気になるから、当日までに痩せたい!」と考えることもあるでしょう。
しかし、無理なダイエットはリバウンドを招いたり、栄養失調や体調不良の引き金になったりします。
健康的に痩せるためにパーソナルトレーナーへ相談したり、筋トレグッズやサプリメントを使ったりするときには、その分の費用も考慮しておきましょう。
二人の宿泊代やタクシー代
ついつい「ゲストをおもてなししたい!」という気持ちばかりが大きくなってしまうかもしれませんが、自分たちの休息のために使う費用も忘れてはいけません。
分刻みでスケジュールを組む結婚式では、朝早くから夜遅くまで慌しくなり、終わったころにはクタクタ……ということもあるでしょう。
そこから自宅へ帰るとなるととても大変です。
人によっては「緊張のあまり、前日よく眠れなかったら解放されたとたん疲れがドッと出た……」ということもあるはずです。
式場と自宅が極端に近くない限り、式場近くのホテルをとっておくことをおすすめします。
また、ホテルへ移動する際にも自宅へ帰る際にも、タクシーの利用がおすすめです。
結婚式ではどうしても荷物が多くなりますし、二次会場へドレスのまま移動する際には特に、公共交通機関は向いていないと考えておいたほうがよいでしょう。
まとめ
結婚式では大きな金額が動くため、きちんと理解していないと「ここにも費用がかかるの?」、「この費用ってなに?」と不透明な状態になりかねません。
会場費だけでなく、持ち込み料、前撮りの費用、ゲストへ渡す費用、自分たちのために使う費用……とさまざまなお金がかかります。
ギリギリの予算で回していて「予算がオーバーしてしまった!」とならないよう、きちんと計算しながら計画を立てていきましょう。
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。