最終更新日:2024/01/11
「自分たちらしい結婚式をしたい」、「なるべく費用を抑えたい」、「コロナ禍なのでまずは小規模な結婚式をカジュアルに挙げたい」……。
そうした気持ちを抱えているとき「自宅ウエディング(ホームウエディング)」を検討してみてはいかがでしょうか。
どのようなスタイルの結婚式なのか、メリットや注意点とあわせて解説していきます。
自宅ウェディングとは?
自宅ウェディングとは、会場を自宅に選んで挙げる結婚式のことです。
「今どきの、新しい結婚式のスタイル?」と思うかもしれませんが、実は歴史は古く、非常に伝統的なスタイルと言えます。
と言うのも、昔は「家婚式(かこんしき)」や「祝言(しゅうげん)」と呼ばれる、自宅、特に男性側の家で挙げられる結婚式が一般的でした。
嫁入りする女性は自分の家で着付けやお化粧を行い、育ててくれた両親にあいさつをしてから男性の家へ向かいます。
そして二人が杯を交わす儀式が行われ、二人の結婚が認められます。
現代における自宅ウエディング(ホームウエディング)は、こうした形式ばったものというよりも、慣れた場所でカジュアルに行われる結婚式のスタイルと言えるでしょう。
結婚と同時に引っ越しや新築をするのであれば、どんな場所に住んでいるのか新居のお披露目も兼ねられるのも特徴です。
自宅ウェディングのやり方
自宅ウエディング(ホームウエディング)では、部屋を飾りつけしておもてなしの料理をふるまうなど、ホームパーティーのように行われるスタイルが多い傾向にあります。
そのため「堅苦しい儀式は得意じゃない」という人でも、自分らしいスタイルを追求できるでしょう。
「しっかりと形式に従った結婚式を挙げたい」というときには、証人となる神父や牧師を自宅にお招きできる場合もあります。
自宅ウエディング(ホームウエディング)の演出や準備はすべて自分たちで行うこともあれば、プロデュース会社に協力してもらうケースもあり、自分たちがどんな結婚式を行いたいかによって自由に決められます。
予算ややりたい演出の内容もあわせて、希望のスタイルを考えるところからはじめてみましょう。
自宅ウエディング(ホームウエディング)のメリット
自宅ウエディング(ホームウエディング)を選ぶメリットとして、なによりカジュアル、アットホームな雰囲気にできることが挙げられます。
慣れ親しんだ場所で行うため、新郎新婦はもちろん親族やゲストもリラックスできるでしょう。
パパママ婚のお式をするときにも、子どもが緊張したり慣れない場所でぐずったりすることがなくなります。
疲れてしまったときにもすぐ寝かしつけることができますし、子連れのゲストにとってもありがたい環境と言えるでしょう。
祖父母などのご高齢のゲストや、身体に不安があるゲストにとっても、比較的ハードルが低く参加しやすいはずです。
温かい雰囲気の中で進行でき、招いたゲスト一人ひとりとじっくりお話する時間が作れるのも魅力ですね。
また、費用を抑えやすいのも大きなメリットです。
自宅ウエディング(ホームウエディング)で発生する費用はおもてなしのお料理、衣装、ヘアメイク、飾り付け、写真撮影の料金などであり、会場費や人件費はかかりません。
ぐっと抑えられる部分、おもてなしにこだわるなどゲストへ還元できるものも大きくなるでしょう。
お料理や飾り付け、そのほかの演出もとことん自分たちらしくできるので、オリジナリティ満載の内容にできます。
お料理が得意なら新郎新婦の手作り料理をふるまったり、ゲスト全員でゲームをしたりと、決まった形式がないからこそ思い思いの楽しみ方ができるでしょう。
もちろん、家婚式の歴史のあるスタイルを取り入れてもいいですよね。
パートナーとよく話し合いながら、理想のスタイルをとことん追求してみてはいかがでしょうか。
自宅ウェディングの注意点
オリジナリティの高い結婚式を実現できる自宅ウエディング(ホームウエディング)ですが、一方で準備は自分たちで行わなければならないため、大変に感じられるかもしれません。
式場ならば担当者に任せられる会場設備やお料理の手配、音響整備などについても、自分たちで行う必要があります。
自分たちの知識を活かせるとよいのですが、「なにからなにまで調べないとわからない!」という場合は、準備段階で焦りを感じてケンカが起きやすくなるかもしれません。
そんなときは、プロに依頼することをおすすめします。
経験豊富なウエディングのプロに依頼すれば、思い描いた自宅ウエディング(ホームウエディング)を実現するためのサポートをしてもらえます。
ウエディングの写真撮影に長けているカメラマン、自宅まで配送してもらえるゲスト用のお料理など、たくさんの人の手を借りることで理想の自宅ウエディング(ホームウエディング)がスムーズに実現できるでしょう。
「自宅の限られたスペースを生かすには?」、「ゲストに楽しんでもらうにはどうすればいい?」と、不安なことはなんでも相談することで、大変に感じられやすい準備も進めやすくなりますよ。
まとめ
アットホームな環境で、自分たちらしいお式を実現できる自宅ウエディング(ホームウエディング)は、昔ながらのセレモニーを踏襲しながら現代風にアレンジできる結婚式のスタイルです。
コストを抑えたい人や、リラックスした環境で結婚式を挙げたい人にぴったりでしょう。
会場を借りない分、自分たちで準備しなければならないことが増えて大変だと感じられるかもしれませんが、プロのサポートを受けながら進めれば問題が起きても解決しやすくなるはずですよ。
コラム監修者
フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。