最終更新日:2021/05/07
新型コロナウイルスの影響によって「結婚式を挙げたいけれど、人を呼ぶのは気が引ける」と考えているカップルも多いのではないでしょうか。
そこで、新しい結婚式のスタイルである「オンライン結婚式」もひとつの選択肢として検討してみませんか?
例えば、実際には少人数のリアルな空間だけど、オンラインを取り入れて遠方の親族や友人にも参加していただく。など色んなやり方があります。
どんな結婚式のスタイルなのか、やり方や流れ、ご祝儀や食事のありかたなど解説していきます。
オンライン結婚式とは?
オンライン結婚式とは、挙式や披露宴のようすを配信することによって、会場に来れない人もその場にいるように一体感を感じられる結婚式のことです。
「Zoom」をはじめとした、Web会議やオンラインコミュニケーションに特化したアプリ・サービスを利用しながら行われます。
コロナ禍においては「遠方に住んでいる人を招待したい」、「身体の弱い祖父母を誘いたい」と思っても、気が引けてしまうでしょう。
そんなとき、インターネットでつながれる結婚式なら、ゲストは自宅にいながらでも結婚式に参加できるようになるのです。
近年ますます多様化する結婚式の新しいスタイルとして、結婚式場でもオンライン結婚式の展開を行うところが増えています。
オンライン結婚式のやり方や費用について
オンライン結婚式にかかる費用は「どんな結婚式を行うか」によってまったく変わります。
通常通り結婚式場で挙式と披露宴を行い、会場へ来れなかったゲストへ向けてそのようすをインターネットで配信するため、配信担当のカメラマンや担当者に入ってもらうことになります。
通常の挙式費用にオプションのようにプラスアルファの金額がかかり、具体的な費用はプランによっても異なりますが20~50万円ほど見ておきましょう。
会場にはモニターを設置し、オンラインで参加している方の表情が映るような設定もできます。
もちろん、ゲストによっては「顔を出したくない」と考える人もいますから、事前に確認するとよいでしょう。
オンライン結婚式のメリットとデメリット
オンライン結婚式のメリットは、やはりコロナ禍においても3密を避けられることにあるでしょう。
そのため「このご時世で誘っていいのかな?」と不安に思うことなく、来てもらいたいゲストを気軽に招待できます。
海外にいるゲストや身体の悪いゲスト、妊娠中の方や小さなお子さんがいる方へも声をかけられるのがうれしいですよね。
会場を選ぶときにも大きな場所を選ぶ必要がないため、結果的に費用を抑えることにつながるかもしれません。
会場に呼ぶゲストを限定することで、各種準備もスムーズにできるでしょう。
もちろん参加するゲストにとっても不安が少なく、交通費や宿泊費などの費用負担も減って気軽に参加しやすくなります。
一方でデメリットとしては、オンライン参加のゲストはどうしても一体感を感じにくい点が挙げられます。
そのため意識的にオンラインゲストへ向けたコメントをしたり、「会場と一緒に〇〇をしましょう」と呼び掛けたりと意識するとよいでしょう。
また、場合によってはインターネット環境の不具合で回線が止まってしまう可能性もあります。
トラブルを避けるためには、あらかじめゲストのインターネット環境について教えてもらい、当日の流れを打ち合わせておきましょう。
不安な場合には、当日のサポートを行う業者もありますので依頼するのもいいかもしれません。
オンライン結婚式でご祝儀や食事はどうする?
結婚式に必須となるご祝儀や食べ物について、オンラインの場合はどうするべきか悩んでしまうのではないでしょうか。
基本的に、オンライン結婚式でもご祝儀やお料理、ドリンク類は用意するものと考えましょう。
ご祝儀を渡す際にもオンライン決済を利用すれば、離れた場所にいても問題なくやりとりできます。
新郎新婦が用意する引き出物は、後日ギフトをゲストの自宅へ配送しましょう。
式中にいただくお料理やドリンクについては、ゲストの自宅まで配送してくれるサービスを使えば簡単に共有できます。
会場にいる人と同じ料理やドリンクをいただく時間は、離れていても一体感を覚えられるはずですよ。
「どうしても、オンライン参加の人が疎外感を覚えるのではと気になってしましまう」というときには、後日改めてウエディングパーティーを開き招待するのもおすすめです。
そのほかにも準備を進めていく上では「どうすればいい?」と悩んでしまうことがあるのではないでしょうか。
その際には、ウエディングのプロに相談しながら計画を進めていくとよいでしょう。
はじめての経験で不安が多い中でも経験豊富なプロにサポートしてもらうことで、安心して当日を迎えられます。
まとめ
オンライン結婚式は、コロナ禍でも安心して行える新たな結婚式のスタイルです。
海外をはじめとした遠方のゲストでも気軽に呼ぶことができ、ゲストにとっても気軽に参加できるのが魅力です。
さまざまなサービスを利用すれば、ご祝儀や食事のやりとりもしやすくなるため、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。