最終更新日:2021/03/26
結婚したあと新生活をともにしていくとなると、お互いの考えや価値観をすりあわせていかなければいけません。
特に「お金」については生活の中心ともいえるものだからこそ、しっかり話し合っておく必要があります。
お金の価値観は人によって大きく違い、こじれると大きなトラブルにもなりかねないからこそ、管理方法をふたりでよく話し合っておきましょう。
お互いに「お金」をどうとらえているのか話し合うことが大事
新生活においてお財布をひとつにする夫婦や、共働きでそれぞれにお財布を持つ夫婦などさまざまいます。
どちらにしても、一人で「お金をこんな風に管理しよう」と勝手に決めてしまうことはできません。
必ず二人でよく話し合って、お金に対する価値観をすりあわせましょう。
財布はひとつにするのか、分けるのかはもちろんのこと、世帯としての収入はいくらなのか、そのうち家賃にいくら、食費にいくら使えるのかというポイントも確認しておくことおすすめします。
そのためにもできれば、貯蓄額や給料について正直に話し、どんなことにお金を使っているかといった話も含めて伝え合うとよいでしょう。
ただし、人によっては「夫婦といえど、相手のプライベートな領域に踏み込むのは気が引ける」という人もいるでしょう。
「嘘は絶対につかない」という信用のもと、貯蓄額や給与は「だいたい〇万円くらい」という形で共有するのもよいでしょう。
もちろん、お互いの理解があることが前提ですので、相手が明確にしてほしいというのであればきちんとした額を提示しましょう。
夫婦間におけるお金の管理方法1「夫婦のお金をひとつにする」
共働きの場合やそれぞれに貯蓄がある場合、それらをひとつにするという手があります。
まずは共有の銀行口座を作りましょう。
お互いに暗証番号を共有し、そこに月々の給料や貯金を入れていきます。
それぞれ別の銀行口座に給料が振り込まれるなら、生活費を決めておき毎月その金額を共有口座へ入れるのもよいでしょう。
この方法なら、どちらもお金の管理が苦手な夫婦でも、通帳をみれば「いつ・なにに・いくら使った」という情報が明確になります。
新しいものを購入するときにも、どちらかだけが負担することはなく、不満になりにくいのがメリットです。
デメリットとしては、銀行口座の名義がどちらかのものになってしまうことが挙げられます。
縁起の悪い話にはなりますが、もし離婚することになったのならお金は名義人のものとして処理されてしまいます。
また、夫婦間で収入の差が大きいときには「自分の方が多く入れているのに、相手がたくさん使っているのが不満」ということにもなりかねません。
夫婦間におけるお金の管理方法2「部分的に折半」
続いて家賃、食費、光熱費といった必要経費のみを折半するという方法もあります。
これらの費用のほか、住宅や車のローンがあるならその支払いや、お祝い事などのイベントがあったときの出費など、ふたりで話し合いながら折半する内容を決めましょう。
この方法なら必要経費だけはしっかり折半し、それ以外の趣味のものや美容費などはそれぞれの給料や貯蓄から支払うことができます。
メリットは、すべてのお金をひとつにする場合に比べて自由に使えるお金が手元に残りやすいことです。
好きに使えるお金がまったくないという状態にはならないので、ストレスにもつながりにくくなるでしょう。
しかしデメリットとして、その分相手の貯蓄額が把握しづらくなる点が挙げられます。
自由に使えるお金があるからこそ、お金の管理が苦手な人の場合には無駄な出費が増えやすくなるため十分注意しなければいけません。
相手の貯蓄額を明確にしないと不安、不信感につながってしまうという人は、避けたほうがいいかもしれません。
夫婦間におけるお金の管理方法3「どちらかが管理する」
どちらかがお金の管理が得意、もしくは極端に苦手であるのなら、どちらか一方がすべてのお金を管理するのもよいでしょう。
給料は全額をどちらか片方のみが管理し、その中から自由に使えるお金やいわゆるお小遣いを捻出していいます。
この管理方法であれば、世帯のお金を透明にしやすいというメリットがあります。
一方で管理していない方の人にとっては、見えない部分が多く不満が溜まりやすいというデメリットとも背中合わせになっています。
特に、どちらかのみが仕事をしている家庭で、相手に給料を渡しているとなると「自分のお金がどのように使われてるのかわからない」という不満はとても大きくなってしまいます。
そのためこの方法を用いるのであれば、こまめに内訳を共有するようにしましょう。
まとめ
夫婦にとってお金の問題は非常に大きいものであり、価値観をすりあわせることができないと大きなトラブルにもなりかねません。
どのような形で管理するのか、メリットとデメリットの両方をチェックしながら、自分たちに合った方法を検討しましょう。
お金のことは、話し合うタイミングを逃してしまうとなかなか切り出しにくくなるものですから、なるべく早い段階でよく話し合ってくださいね。
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。