最終更新日:2024/02/14
子どもを授かってから結婚を決める「授かり婚」では、やはり「ご両親への挨拶」に緊張してしまいますよね。
「どういう風に伝えればいい?」「挨拶前に準備することって?」「反対されたらどうしよう?」など、気になることも多いのではないでしょうか。
そこで、授かり婚の場合の挨拶の仕方や気をつけたいことを解説していきます。
妊娠発覚からご挨拶までの流れ
「妊娠しているかも?」と思ったら、まず産婦人科へ行き正式に確認してもらいます。市販の検査薬でしか確認していない場合、誤解の可能性もあるため注意しましょう。
そして妊娠が発覚したら、改めてお互いに結婚の意思を固めます。
このとき、挨拶へ行く前に決めておくべきこと、準備すべきことがいくつかありますので、のちほど詳しく解説していきます。
両親へのご挨拶は、まず女性側のご両親からするとよいでしょう。
その際には必ず両親のもとへ伺って、自分たちの口から説明してください。
結婚の許可をもらってから妊娠を報告するとなると「順番が違う」と思われてしまうかもしれません。
彼女の親へご挨拶をしたら、なるべく早めに彼の親へもご挨拶をします。
その際にも彼女が妊娠していることと、結婚の意思、相手の親御さんには挨拶をしてあることを伝えましょう。
どちらもご挨拶が済んだら、改めて結婚の準備に移ります。
ご挨拶の前に準備したいこと
ご挨拶の前に、いつ、どこで報告するか決めておきましょう。
基本的には、二人そろってそれぞれの実家まで出向いてご挨拶をすることが一般的です。
ご挨拶の日取りが決まり、近づいてきたら手土産も忘れずに用意します。
「手土産は必要ない」とお気遣いをいただいた場合も「名産品なのでぜひ食べていただきたくて」など、一言添えてお渡ししましょう。
手土産の金額は5,000円~20,000円ほどが相場となります。
持ち運びが大変なものや重たいものは避け、ちょっとしたお菓子など受け取りやすいものをお渡しします。
ご挨拶までに二人で決めておくべきこと
ご挨拶をしたとき、これから先のことを両親に尋ねられる可能性があります。
そこで曖昧な回答をすれば両親の不安をかき立ててしまいますから、ご挨拶の前には二人の今後のことについてもよく話し合い、決めておきましょう。
例えば「結婚式を挙げるかどうか」です。
授かり婚の場合には、結婚式を挙げるなら安定期の5ヶ月~7ヶ月頃がよいとされています。
現在妊娠何ヶ月なのかによって準備期間の余裕も違えば、体調次第で現実的にお式ができるかどうかも変わります。
出産してから改めて結婚式をあげる「産後結婚式」のパターンもありますし、結婚式のタイプもさまざまです。
さらに、今後の生活のこともある程度見通しておきたいものです。
例えば「仕事はどうするのか?」「新居はどうするのか?」というようなことです。
彼女が妊娠や結婚を期に仕事を辞める場合、その後の生活が成り立つのか、親御さんも心配しているでしょう。
「産休制度を利用する」「二人の貯金を合わせれば◯ヶ月は生活できる」など、具体的な説明ができるようにしておきましょう。
現在、別々に暮らしているなら新居についても決めておきましょう。
親御さんの中には、近くに住んで欲しいと考える人もいます。
どの辺りに住むか検討をつけた上で、ご挨拶のときに親御さんの意見も参考にしましょう。
ご挨拶の際に伝えたいこと
ご挨拶の際に、相手のご両親にはじめて会うならまずは自分のことを説明するところからはじめましょう。
名前と職業、どこで出会ったのかなど、人となりがわかるように伝えましょう。
雑談も含めながらいくつかお話した上で、本題を切り出します。
授かり婚の場合は、「もともと真剣に交際していて、その中で妊娠が発覚した」というように伝えましょう。
「本来の形と順番が変わってしまったこと」についての謝罪も、必ず添えます。
そして「まだまだ未熟ですが、○○さんのことも授かった命も守っていきますので、結婚を許していただけませんか」というように、結婚の許可をもらいます。
このとき「今、何ヶ月なの」「結婚式はどうするの」「お金のことはどうするの」といった質問を受ける場合もあります。
そこで彼女に「何ヶ月だっけ?」というように確認しながら答えていると、両親に不安を与えてしまいます。
「自分が一家の主人として責任をもって向き合っていく」という決意を見せるためにも、自分の口でしっかり説明しましょう。
思わぬ内容を聞かれたら「◯◯さんの意思を尊重しながら、よく話し合って決めていきます」というように答えます。
くれぐれも「わかりません」「決めていません」など、頼りない回答はしないよう注意しましょう。
もし反対されてしまったら?
結婚のご挨拶をしたとき、反対されてしまう場合もあります。
そのときは焦らず、無理に理解を求めるのではなく冷静に相手の話に耳を傾けましょう。
まずは誠実な姿勢を見せ、相手の意見を否定するのではなく一度受け止めるように心がけてください。
その中でも伝えておきたいことだけはきちんと伝え、その場で結論を出すのではなく一旦引き下がりましょう。
帰るときは「貴重な時間をいただき、ありがとうございました。また改めてお話するお時間をいただければ幸いです。本日は失礼します」と礼をしてください。
その後、日を改めてご挨拶に行ったり、まずは彼女と両親で話し合う時間を設けたりとよく話し合いながら決めていきましょう。
体調とお腹の子どものことを優先しながら、納得のいく形を探してくださいね。
まとめ
結婚報告、結婚、妊娠、出産……という順番が一般的だからこそ、授かり婚では両親への報告の仕方に悩んでしまいますよね。
きちんと準備をした上で、将来のことを真摯に考えている姿勢を見せれば、親御さんの心へちゃんと響くはずです。
基本マナーを押さえ、どうすれば誠実さや真剣な気持ちが伝わるのかよく考えてみましょう。
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。