最終更新日:2020/11/25
結婚式では両家の親族紹介を行うことが一般的ですが、そのやり方やマナーはご存知ですか?
あいまいなままでいると、相手方の親族に「常識がない……」、「大丈夫かな?」とネガティブなイメージを抱かれてしまう可能性があります。
失敗しないためにも、結婚式における親族紹介のマナーを覚えておきましょう。
結婚式における「親族紹介」とは?
親族紹介とは、新郎新婦両家の親族を紹介しながらあいさつを交わしていく儀式のことです。
結婚式がはじまる直前の時間や、披露宴がはじまるまでのあいだに行われることが一般的です。
親族紹介では、控え室などに集まって一人ひとりが新郎もしくは新婦との関係や名前を紹介していきます。
しかし式の手順や会場の作りによっては、このほかの場所やタイミングになる場合もありますので事前にあらかじめ確認しておき、いつ、どこで親族紹介をするか決めておくとよいでしょう。
また、親族には招待状の中に「両家の親族紹介を行いますので 当日は○時までに控室までお越しください」といった案内を同封しておきましょう。
結婚式の親族紹介のスタイル
一言で「親族紹介」といってもやり方が決まっているわけでなく、それぞれのスタイルに合わせてどのように紹介するか決めることができます。
一般的な親族紹介のやり方として覚えておきたいのは、「代表者形式」もしくは「自己紹介形式」とされるスタイルです。
代表者形式では、新郎や新婦の父など代表者が、父の○○、母の△△、祖父、祖母、叔父、叔母……というようにそれぞれの続柄や名前を伝えます。
代表者だけが話すことになるため、高齢の親族がいる場合にも負担を減らしながらテンポよく紹介できるのが魅力です。
一方で、普段接点の少ない親族も続柄や名前を正確に伝える必要があることから、間違えがないよう事前に確認し、メモなどにまとめてく必要があります。
親族が控え室へ集まったときには座る場所や順番をきちんと案内し、座り順と照らし合わせておかなければいけません。
自己紹介形式は、一人ひとりが自分で新郎または新婦の続柄と名前を紹介するスタイルです。
こちらの形式であれば代表者が事前に準備する必要がなくなり、仮に当日まで親族紹介のことを忘れていたとしてもその場でさっと紹介へ移ることができるでしょう。
一方でどうしても代表者形式に比べ時間がかかりやすく、時間が押しているときには困ってしまうかもしれません。
親族の中には自己紹介形式を嫌がる人や、お身体の具合で挨拶が難しい人もいるかもしれませんので十分な配慮が必要です。
親族紹介を行うときの流れ
親族紹介をはじめるときには、代表者が両家の親族を控え室の席まで案内し、揃ったところで司会進行を行うのが一般的です。
司会進行は式場スタッフが行う場合もありますが、その際は事前に式場へ連絡が必要なケースもあるためあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
式場スタッフの協力をお願いすることができなければ、新郎新婦の父などが名乗り出て進行するとよいでしょう。
代表者が挨拶をしたあとは、まず新郎側の親族紹介からはじめます。
新郎側の親族をすべて紹介したあとは、新婦側の親族紹介へうつります。
すべての親族紹介が済んだら、改めて代表者が親族紹介を終える挨拶を行います。
親族紹介をする順番は?
親族紹介では、新郎および新婦から見て関係が近い順に一親等、二親等、三親等……と紹介していきます。
あくまで身内の話ですからそこまで注意深くならなくてよいのですが、親族の中に気にする人がいる可能性もありますので一般的な順番を把握しておくとよいでしょう。
一親等に分類されるのは、父親、母親です。
そのためまずは新郎(新婦)の父、母から紹介していきましょう。
続いて、祖父や祖母、兄弟や姉妹の紹介に移ります。
兄弟姉妹に配偶者がいる場合には、それぞれ義姉、義兄、義妹、義弟といった形で新郎・新婦との関係と名前を紹介します。
兄弟姉妹に子ども(新郎・新婦から見て甥や姪)がいる場合には、兄弟姉妹、その配偶者、その子どもというように一家でまとめて紹介してもよいでしょう。
さらに曽祖父や曾祖母、叔父や叔母の紹介に続きます。
そしていとこや大叔父、大叔母、その子ども、はとこ……というように紹介していきます。
まとめ
結婚式の親族紹介は、両家の親族顔合わせが叶うとともにいよいよ「家族になる」という意識を固められる大切な時間です。
結婚式や披露宴では、準備しなければならないことや用意しなければいけないものも多いものですが、親族紹介の準備や段取りについても忘れず確認しておきましょう。
親族紹介を何時にどこで行うのか、また紹介スタイルはどうするのかを決定しておけば、スムーズに本番を迎えられますよ!
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。