最終更新日:2023/04/28
結婚式のスタイルが多様化する中で、選ぶ人が増えているスタイルのひとつが、家族婚です。
家族婚が一般的な結婚式とどのように違うのか、そのメリットを解説していきます。
少人数だからこそできる演出や、家族婚の魅力を知れば、家族婚を検討したくなるかもしれません!
家族婚とは?
ウエディングの形式はさまざまありますが、近年増えているのが「家族婚」と呼ばれるウエディングです。
家族婚とは、その名の通り家族や親族のみで挙げる結婚式のこと。
一般的な結婚式というと、やはり家族や親族のほかに学生時代の友人や、会社の同僚、お世話になった人などをご招待します。
規模にもよりますが、具体的なゲスト数は数十人から百人単位になることもあります。
どうしても大人数になりやすいため、コロナ禍には「結婚式を行っていいものなの?」と不安に思う新郎新婦もたくさんいました。
そして、コロナ禍でも安心して結婚式を行うために広がったのが少人数の結婚式です。
家族婚と言うと、どうしてもその言葉のイメージから「お世話になった人は友達は呼べないんじゃないか」と考えてしまうかもしれません。
しかし実際は、少人数結婚式を総じて家族婚と言っている場合もあり、ゲストは必ずしも家族や親族でなければいけない……ということではありません。
だいたい30名以下を目安に、ゲストを少人数にしぼった結婚式であれば「家族婚」と考えて良いでしょう。
家族婚を行うメリット
家族婚のメリットとして、小規模だからこそゲストとの距離が近くアットホームな雰囲気を実現しやすいことが挙げられます。
「大きな会場での仰々しい式典には不安がある」
「たくさんの人の前で緊張してしまいそう」
このような不安があるときにも、家族婚なら自分たちらしい対応ができるかもしれません。
大人数を招待する結婚式では、遠方から来てくれたゲストや久しぶりに会うゲストともあまりゆっくり話せないこともあるでしょう。
しかし家族婚であれば、新郎新婦も一緒に食事をとりながら歓談する……といったこともできます。
小規模の結婚式は、比較的準備が煩雑になりにくいことも魅力です。
ゲストの数だけ用意しなければいけないものについては総数を抑えられますし、その分費用も抑えられます。
招待するゲストを選ぶときにも、数が限られるからこそ呼びたい人を厳選できるのが魅力です。
呼べないゲストに対しては「ごめん、家族婚だから当日は招待できなくて……」と伝えれば、相手も納得しやすいでしょう。
人間関係や両家のバランスを考えると遠慮してしまいそうなシーンでも、本当に呼びたいゲストを招待できますよ。
家族婚の注意点
家族婚を行うときには、注意しなければいけないポイントもあります。
まず、招待できるゲストが限られるからこそ、招待しなかった人へのフォローが重要となります。
招待できない人が多くなるからこそ、たくさんの人に結婚式が済んだことを報告しなければいけず、負担に思えるかもしれません。
人によっては「招待してもらえると思ってたのに……」と傷ついてしまうかもしれないので、きちんとしたフォローが必要です。
また、ゲスト同士の関係も明確になりやすいので注意してください。
もし、親族のあいだに仲の悪い組み合わせなどがあれば、席順に気をつかう必要もあるでしょう。
家族婚ならではの演出とは?
家族婚は小規模でアットホームだからこそ、演出にもオリジナリティを取り入れることができます。
例えば、食事会のようなアットホームで楽しい雰囲気を演出できるのも小規模ならではの魅力です。
あまり堅苦しい雰囲気が得意でない、和やかな挙式を希望する人にとっては、食事会のような雰囲気を楽しめる理想の挙式となるかもしれません。
その中で、例えば新郎新婦だけでなくゲストの自己紹介にもしっかり時間を割けるのが、家族婚の魅力です。
プロフィールはあらかじめ紙媒体で作成しておき、ゲストに配るのもいいでしょう。
ゲストの数が多いと、ひとりずつ作成するのは難しいものですが、家族婚ならば多くとも30人程度なので不可能ではありません。
他のゲストが、ひとりひとりのパーソナルな部分をしっかり知れるよう工夫してみましょう。
さらに、少人数の結婚式で人気のある演出に、ゲスト参加型の演出が挙げられます。
例えばウェディングケーキをゲストがデコレーションし、完成させる演出も人気です。
用意するウェディングケーキはスポンジや生クリームだけのシンプルなものにしておき、それとは別にフルーツやデコレーションペン、マカロンやクッキーなどのスイーツを用意します。
ゲストは好きなフルーツやスイーツを手に取り、自由にデコレーションしていきます。
「自分で工夫した部分が、ウェディングケーキのデザインとして採用される」という貴重な体験をしてもらえます。
最後には、みんなで完成したウエディングケーキと共に記念写真を撮影することで、大切な思い出として残るでしょう。
まとめ
限られた人数で行う家族婚は、見知った親族や友人たちと結婚を祝うアットホームな空間となります。
派手な演出が苦手な人や、ゲストとの時間を大切にしたい人は、家族婚を検討してみましょう。
コラム監修者


フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。