最終更新日:2022/11/14
近年、「カジュアルウェディング」という言葉を耳にする機会が増えている……と感じる人も多いのではないでしょうか。
一方で「結局のところ、カジュアルウェディングってなに?」、「普通の挙式との違いがわからない」という人もいるでしょう。
そこで今回は、カジュアルウェディングの特徴や魅力について改めて解説していきましょう。
カジュアルウェディングとは?
カジュアルウェディングとは、その名の通り通常の挙式や披露宴に比べて、形式にこだわることかくカジュアルに行われるウェディングのことです。
自由な内容で披露宴と二次会のあいだのイメージに近いことから「1.5次会」と呼ばれることもあります。
カジュアルウェディングは一般的な挙式よりも制約が少なく、キリスト教式、神前式、人前式などスタイルも自由に選べます。
その中でも、やはりもともと自由度の高い挙式スタイルとして人気を集めている人前式との相性がよく、自由な挙式がお好みの方にぴったりと言えるでしょう。
細かなルールがないため、細部まで自分たちらしく仕上げられるでしょう。
「ビュッフェスタイルの方がいい?」「コース料理のほうがいい?」「立食形式にする?」
など、パーティースタイルからイメージを膨らませてみるのもいいですね。
カジュアルウェディングのメリット
カジュアルウェディングのメリットとして、新郎新婦にとって予算の目安が立てやすいことが挙げられます。
カジュアルウェディングは、会費制のパーティー形式が基本なためです。
一般的な挙式や披露宴の場合、ゲストからは会費ではなくご祝儀をいただくことになります。
ご祝儀の金額は開けてみるまでわからず、相場の金額があると言えど数万円の誤差は出てしまうでしょう。
しかし会費制のカジュアルウェディングであれば、こちらで金額を設定し、ゲストの人数を踏まえて具体的に予算を想定できます。
さらにカジュアルウェディングは、引き出物を用意しないことも少なくありません。
出費を抑えながら、入ってくる金額も具体的にイメージできるのが魅力と言えるでしょう。
また、比較的自由に内容やコンセプト、演出、会場、装飾などを決められるのもカジュアルウェディングならではと言えます。
由緒正しい環境で挙げる結婚式や披露宴は、どうしてもある程度内容が定められてしまいます。
「形式ばった結婚式は緊張してしまう」「常識にとらわれず、自分たちらしいウェディングを実現したい」
そんな風に考えているカップルならば、カジュアルウェディングは理想の挙式スタイルと言えるでしょう。
カジュアルウェディングの注意点
一方でカジュアルウェディングを行うときには、注意しなければいけないこともあります。
そのひとつが「ゲストに与える印象」です。
カジュアルウェディングはまだまだ新しい挙式スタイルと言え、従来のホテルウェディングに比べればあまり浸透していないウェディングの形と言えるでしょう。
特に年配の方にはまだまだ知名度も低いため、理解を得られない場合もあります。
年配のゲストを多く招くのであれば、事前にどのようなウェディングなのか、ご祝儀は必要かといった情報をしっかり共有しておきましょう。
立食スタイルのパーティーでは、内容を伝え漏らしていると当日になってから「立ったままで過ごすなんて」とネガティブな印象を与えることにもなりかねません。
さらに、自由な挙式スタイルを実現できるという魅力はあるものの、人によっては「どのように計画すればいいかわからない」という事態にもなりかねません。
一般なウェディングであればすでにプランがまとめられており、さらに希望があればオプションを追加する……という形になることも多いですが、カジュアルウェディングではより自発的に内容を検討する必要があります。
どのような演出をしたいのか、そのためにどのくらいの費用がかかるかなど、事前によく調べて考えなければいけません。
もちろんすべてを自分たちだけで行うのは簡単ではありませんから、ウェディングのプロに相談しながらさまざまな事例をもとに自分たちのプランを練るなど、工夫が必要になります。
カジュアルウェディングの会場とは?
カジュアルウェディングを行う会場は基本的に「ここでなければならない」というものはなく、会場側の許可さえあればどこでもできます。
例えばレストランやカフェでは、美味しい食事をいただきながらプライベート感のあるアットホームなカジュアルウェディングが実現できるでしょう。
「友人や知人がやっている店舗を貸し切りさせてもらった!」といった事例もあり、慣れた間柄であればなおのこと融通がききやすいのも魅力ですよね。
庭のあるレストランやカフェなら、ガーデンウェディングも実現できるかもしれません。
座席についたゲストのもとを新郎新婦が回るタイプのパーティーなら、来てくれたゲスト一人ひとりとゆっくりお話する時間がとれます。
遠方から招待したゲストがいる場合にも、きちんと顔を合わせて来てくれた感謝を伝えるとともに「最近どうしてる?」といった話に花を咲かせられるでしょう。
また、ウェディング会場の定番であるホテルでも、カジュアルウェディングを行える可能性があります。
近年では「カジュアルパーティープラン」として、ホテルでカジュアルウェディングをしたいカップルのためのプランが展開されていることもあるのです。
「ホテルの立地や会場の雰囲気に魅力を感じている」という場合には、ホテルを会場に選ぶのもいいかもしれませんね。
まとめ
カジュアルウェディングは「形式ばったウェディングよりも、自分たちらしいウェディングを実現したい!」というカップルにぴったりのスタイルです。
会場やスタイルを自由に選べるのはもちろんのこと、細かな部分にまでこだわって思い通りのウェディングが実現できるでしょう。
具体的にプランを考えていく上では「どんな演出がある?」「どんな準備が必要?」と悩んでしまうこともあるでしょうから、ウェディングのプロに相談しながら進めていくことをおすすめします!
コラム監修者
フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。