最終更新日:2020/09/29
結婚式を行うにあたって、まず決めなければならないのは「どんなスタイルの結婚式にするか」です。
ここを決定しなければ「どこで結婚式を挙げるか」、「どのくらいの予算になりそうか」、「何人くらい呼べそうか」という事項を決めづらくなってしまいます。
これから結婚式を行うカップルのため、教会式・神前式・人前式の違いやそれぞれの特徴、メリット、デメリットなどを解説していきましょう。
結婚式のスタイルにはどんな種類がある?
結婚式と一言でいっても、どのようなスタイルの挙式を選ぶかはそれぞれ違います。
特に、多くのカップルに選ばれている定番スタイルと言えるのが、教会式・神前式・人前式の三つのパターンです。
もちろん、このほかにもお食事のみのパーティなどカジュアルなスタイルのお式を選ぶ人も少なくありません。
どんなスタイルを選ぶ上でも、特徴やほかのスタイルとの違い、メリット・デメリットなどを理解しておくことが大切です。
教会式の特徴・メリット・デメリットは?
教会式は、チャペルで行われる挙式スタイルです。
白のドレスとタキシード、父と歩くバージンロード、母親のベールダウン、ブーケトスなど多くの人が憧れる様式が盛り込まれ、選ばれることの多いスタイルです。
オルガンの伴奏や聖歌隊の歌による厳粛な雰囲気で式を進行し、そのあとはフラワーシャワーやライスシャワーでゲストから祝福されます。
メリットとしては、多くのゲストを呼べるということが挙げられます。
親族、友人、職場の人などたくさんの人に祝福されながら、幸せな挙式を挙げたい人にぴったりなスタイルです。
また、演出の融通がききやすいのも魅力です。
甥や姪によるリングボーイ・ガールの演出など、身近な人に参加してもらうこともできるでしょう。
一方でデメリットとしては、費用がかさみやすい点があげられます。
基本料金だけで20~30万円ほどかかってしまうこともあり、予算を抑えたいときにはあまり向いていません。
神前式の特徴・メリット・デメリットは?
神前式は、神社や神殿でとりおこなわれ、神職と巫女に縁結びをしてもらうお式のことです。
厳かな雰囲気の中、盃を重ねる「三々九度の盃」や玉串をささげる「玉串拝礼」といった、由緒正しい儀式が執り行われます。
衣装は和装で、白無垢や色打掛などを着用することが多い傾向にあります。
神社では挙式のみを行って、そのあと場所を移動して披露宴を行うことができる場合もあるため、希望のスタイルについては近くの神社へ問い合わせてみるといいでしょう。
神前式のメリットは、やはり日本らしいスタイルで式ができることです。
「かわいいドレスよりもきりっとした和服の方が似合う」という人も、自分らしいスタイルを見つけられるでしょう。
また、神前式は「家と家の縁を結ぶ」という意味合いも強いため、より深い結びつきを求めたいという人にもおすすめです。
デメリットとしては、本殿まで歩く「参進の儀」という儀式がある神前式は、天候の影響を受けやすいことが挙げられます。
雨の中歩くと衣装が汚れてしまうため、中止を余儀なくされる可能性もあるでしょう。
さらに神前式は、基本的に親族間だけで行われます。
ゲストには披露宴やパーティから参加してもらう形になり、たくさんのゲストを挙式にも呼びたい場合には向きません。
人前式の特徴・メリット・デメリットは?
人前式とは、親族や友人といったゲストの前で執り行う挙式です。
ほかの挙式と違い、宗教的な制限や進行の決まり、場所や服装の決まりなどはない自由さが魅力です。
そのため、細部までこだわりたっぷりのオリジナリティ溢れる挙式を挙げられることがメリットです。
ゲストを誘って進行役をお願いする、友人に会場のデザイン案を聞いてみるなど、協力をあおぎながら皆で一緒になって自分たちらしいお式を作り上げることもできるでしょう。
アットホームな雰囲気にもユニークな雰囲気にもでき、背伸びせずに挙式をしたい人にぴったりです。
費用についても工夫次第で比較的安価に抑えやすいため、予算に制限がある場合でも無理なく進められるでしょう。
一方で、新しいスタイルの挙式であることから年配の方には馴染みがなく、理解されにくい点がデメリットと言えます。
伝統的なスタイルをご希望する親族がいるケースでは、あまり理解してもらえないかもしれません。
さらに、自由度の高いお式だからこそ考えなければいけないことが多く、比較的こだわりが少ない場合にはなかなか決められない……という可能性もあります。
そのときにはウエディングのプロに相談しながら、まずは「自分たちらしさ」を探すところからはじめ、理想の挙式を考えていきましょう。
まとめ
結婚式のスタイルにはそれぞれ特徴があり、どのスタイルも異なる魅力に溢れています。
二人でよく話し合いながら、満足のいく結婚式の形を検討してみましょう。
困ったときには、ウエディングのプロにも相談することで自分たちの選択肢になかったスタイルの魅力にも気づけるかもしれません。
コラム監修者
フリーダムウェディング
代表取締役・ウェディングプランナー
畠中 ひろえ
Hiroe Hatanaka
結婚を機に、ウェディングプランナーに転身し、一部上場企業などの大手ゲストハウスやプロデュース会社でプランナー・マネージャーとして勤務。
そして、セールススーパーバイザーとして独立し、結婚式場とプランナー教育およびマネジメントのコンサルティングを提供。
コアファイズ株式会社の代表取締役に就任し、フリーダムウェディング始動。
関西テレビの「今後注目のウェディングプロデュース会社」としてメディアに取り上げられる。